更新日時で差をつけろ

もはや更新日時でしか差を付けられない

散歩した

インターンが始まってから2回目の週末。早起きしたと思ったらまた寝て、また起きて、結局5種類の夢を見てしまった。それ以上あったかもしれない。夢の中でアクティブだったのとは引き換えに、朝食を取ってからは何もする気にならず…。唯一やらなきゃと思っていた作業へのモチベーションもフリーズしたパソコンの画面に吸い込まれてしまった。もしくはパソコンの調子が悪かったからますますやる気が起きなかったのか。いや、椅子のすぐ右にある単語帳に手を付けなかったということは多分パソコンは原因ではない。

部屋の中をうろついたりペットボトルのラベルを剥がしたりしていたら(ここは分別に厳しい明石市ではないというのに)、昼食の時間になってしまった。近くで外食する・築地など観光地に行って食べる・買ってきて部屋で食べるなど無数の選択肢が浮かんで混乱してきたのでとりあえず外に出てから考えることにした。築地は移転したはずなのにまだ市場はあるのかとかそんなことを考えながら着替えるとさらに時間がかかる。

スーパーとは逆方向の首都高の入り口の横の道を選んで歩き始めた。何か考えがあってそっちを歩いたような気はするが、何を考えていたかは全く思い出せない。直感に従って歩いていると広い4車線の道路が見えた。数日前に別のスーパーに行った時の道だと思い出した。格子状の道路はセーフティネットとなって冒険心を与えてくれる。なんとなくツアー客のふりをして団体に混ざって銀座特有の高級な店を横切り、飽きたので適当な枝道に入った。高架下を歩いて、立派な感じがする小学校を見つけて、ビアガーデンを横切って、もはや昼食のことなど何も考えずに進んでいた。

反対側にそれほど高くないビルが集まっているのを眺めながら広い公園を見つけた。外国人が多いのとお城のような石垣でうすうす気づいていたが、皇居(の外苑)だった。せっかくなので入ってみることにした。まず行ったのは二重橋という場所だそう。何が二重なのかわからなかった。他に皇居の庭も一般公開されていると知って一周してきた。手荷物検査をする警官の背中には「皇宮警察」とある。門と門の間を自転車で往復する警官が目立った。

売店で炭酸飲料を買った。考えてみると「売店」というのは変な言葉で、店はすべてモノを売るのは当然だろうと思った。かといて「店」とだけ書かれていれば「何を売るんだよ」こう記事に書いていたに違いない。

二の丸と本丸があって、名前からすれば本丸のほうが大きそうなのでそちらから先に入った。本丸は半分以上工事中で閉鎖されていて、実際に歩いた距離は二の丸の方が長かったと思う。外から見えていた城のようなものは富士見櫓というらしい。現在は富士山の代わりにビルが見える。ビル見櫓。まあまあゴロが良い。こういった建物も立て札とともに点在している。「皇居のお庭」とはいうものの、観光客向けに一つ一つの木に名前を示していたりエピソードを書いた立て札を置いている以上、皇族はここを見に来ることはまずなさそう。

庭といっても山道のように高木が生い茂っている。けれども自分は木を見る目がないし、先に書いたようなどうでもいいことを考えながら歩いているだけなので、自然を感じているつもりが気づけばコンクリートの地面を眺めていたということがしょっちゅうあった。そもそもなぜ来たのかわからなくなった。「なんとなく」で正解ではあるのだけれど、それでも価値や目的を見つけようとするのは、(自分が焦っているのか)物事に対して優先順位を設定する上で必要だから、というような理由付けがほとんど意識しないところで行われているからではないかと推測する。

相変わらず何かを考えながら歩いていると、すれ違った男の人に英語で話しかけられた。写真を取ってあげたり道を教えたりした。iPhoneの言語から判別するにスペイン語圏の人ではあるものの、割と聞き取りやすい英語だった。帰る時にも一度すれ違って挨拶した。偶然ではあったものの、この出来事を今日皇居に来た目的、もっと言えば外に出た目的に据えることでなんとなく納得して、安心感を得た。

最終的に大手町まで歩いて地下鉄で帰った。すでに夕方だった。一応築地の場外市場にも足を運んでみたものの、半分ほどはすでにシャッターが下りていた。海鮮がリーズナブルとかそんなことはないようだった。場内の市場が豊洲に移ってからかはわからない。昼食は適当に買って食べた。一日三回の食事にはちゃんとした目的があると知っているので気が楽ではある。