セキュリティ・キャンプ全国大会 2019 に参加した #seccamp
IPAが主催する セキュリティ・キャンプ全国大会 2019 の 集中開発コース リバースエンジニアリングゼミ (X-IV) に参加した。以下は参加記。ちょっと量が少ないけれど、一晩寝かせても特に何も思いつかなかったので公開してしまう。
来年度以降参加する人へ
- ゼミのSlackと全体連絡のkintoneは両方見ておこう
- 名刺はいつでも持ち歩こう
- 財布や名札に十枚程度入れておくと便利
- いろいろもらえるので、スーツケースには少し余裕を持たせておこう
- OS自作入門換算で1.5冊
当日の朝、大阪から新幹線にスーツケースと頭痛を持ち込んで移動。中国から来たという人に熱海の場所を教えたりしていた。少し早く着いたので適当に時間を(あえて各停に乗るなどして)潰しつつ入場。荷物を預けてすぐにレストランで昼食を取った。いきなり名刺交換が始まっていた。それからは全体向けの講演を3つ聴いた。往路の疲れとオカムラの椅子の心地よさで途中少し眠くなってしまったが、アクエリアスに救われた。
LT大会
複数のLTが同時並行で行われたのでどれかを選ぶ必要があったが、優柔不断なので会場の中央からどのスクリーンも目に入るような位置で眺めていた。GPUをCPUにしていたり、reCAPTCHAにツッコミを入れたりしていて聞いていて楽しかった。
企業紹介
企業の方の仕事内容についてのプレゼンを見た。Incident Responseや社内環境の整備だけではなく、マルウェア解析といったリサーチ職を金融系の企業でも設けているのが意外だった。事前アンケートは答えましょう。
ところで就活はまだ先。コンピュータやセキュリティそのものは一応好きだ/興味があると言えるのに対して、それで食っていくとか向いているとかそういう話になるとまだ自信が持てないでいて、むしろこういうイベントに参加させてもらうたびにその自信が削れていく気がしてアレ。セキュリティ業界で働くのではなく、セキュリティの有用性を知ってもらうというのがキャンプの目的らしいので、受講生として歓迎されないわけではないものの。
↑いろいろ (2) あるところは企業紹介でTシャツもらったらしい
グループワーク
昨年までのやり方は知らないのだけれど、今年からやり方が変わったらしい。「キャンプが終わってから何がしたいか」という共通点でチームを作り、講師やチューターに話を伺いつつ「どうやるか」「まず何をするか」の部分を固めてまとめる、という内容だった。自分たちのチームは「技術商業誌を出そう」というテーマになった。(同人誌ではなく)商業誌、をあえてゴールにしているのも講師のアドバイスによるもの。聞くといろいろ情報を引き出せてやっぱりすげえなあ〜となる。いろいろな人がいて楽しい。
イベントが終わってから何かを続けていくのには仲間が必要というのはよく言われることで、しかしながら学校やオンラインではその仲間を見つけるのが一番難しいというのがあるある。今回のグループワークでは知識のアウトプットとして本を書くというテーマで他の受講生と集まることができたので、モチベーションを維持してなんとか形になるものを作りたいなあと思っている。
講義
事前課題では主にハードウェア面(SPIとかUARTとか)を扱う方法を学んでいたが、結局ずっとソフトウェア周りであれこれリバエンしていた。rootを取ったので root取っ太郎 になった(ゼロデイ見つけたとかそんな偉大なことをしたわけではない)。内容を詳しく書けないところからリバエンゼミらしさを感じ取ってほしい。見た目がわかりやすいので人が集まってきてワイワイしながらいろいろ教えてもらえたのでお得だった。他のゼミが隣のテーブルで講義していて、何をしているか見られるようになっているのがよかった。まだまだ気になる部分はあるので、寮に戻ってからいろいろやってみる。
講義が終わって風呂入ったらすぐに寝てしまった。もうちょっといろいろな人といろいろなことを話せればと思った。そういう点は相部屋のメリットかなあ(SecHack365と対比して)。積極性に問題があったかもしれないし、純粋に疲れてるのもあった。
最終発表
4分ぐらいで自分が何をしたか発表した。一番ネタっぽいプレゼンだったと思う。その証拠として本来ならばスライドをアップロード…したいとはいえそれもなかなかマズい感じなので1枚目だけ貼る。1枚目でも十分マズいかな。言い訳しておくと「root取っ太郎」は自分で名乗ってたわけではなくて、講師の黒林檎大先生が推してきたものです。
インタビューを受けてほしいと依頼されたので部屋に向かうと、キャンプ前と後で変わったこと・感じたことを即席で考えてほしいと言われ、(ちょっと相談したけど)カメラの前で手短に喋った。その合間に(本業がマルウェア解析の)カメラマンの方と互いの経験とか思いについて話していたのだけれど、時間切れでその後続きを話せなかったのが少し残念。そういう途切れた状態のほうが印象に残るかもしれないが…。インタビューの動画は後日Youtubeにアップロードされるはず。修了証をゼミの代表で受け取った後にも感想を喋ることになった。前日のインタビューが考える準備になっていたとはいえ、やはりいきなりだったので何を喋ったか自分でもよく覚えていない。ツッコまないで。
他のいろいろな場所で会った人と再会できた。Life is Tech!とか明石高専祭とかミニキャンプとか。不思議なもんですね。あと案外お互い顔を覚えている。
寝る間もないとか、一発パンチを食らわされるような衝撃とか、そういったものは(残念ながら?)なかったが、GMの上野さんの閉会式での言葉を借りると「ボディーブローのようにじわじわと」自分に影響を与え続けるものにこのセキュリティ・キャンプはなる予感がしている。5日間ありがとうございました。